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◆正しい「逆浸透浄水器」選び
逆浸透浄水器の業界は、いまや百花繚乱。
 当社が逆浸透浄水器の研究・開発に乗り出した平成の初めころは、逆浸透浄水器そのものがまったく世に知られておらず、扱う業者も数えるほどしかいなかった時代でした。しかし、いまインターネットを検索してみると、逆浸透浄水器の業界はいまや百花繚乱。とくに、3.11の大震災以降、放射能も除去できるという高い性能が喧伝されたこともあり、それこそ猫も杓子もといった感じで業者がひしめきあっています。

 しかし、そうした業者のホームページの多くは、水についての素人と思われる業者であることが、その閲覧内容から推測できます。つまり、逆浸透浄水器がつくる水のすばらしさゆえに、水のなんたるを知らずとも、誰もがビジネスとして気軽に参入できる市場であったということです。実際、他のどんな浄水器にも真似のできない、逆浸透膜の95%超という不純物除去能力を目の当たりにしたら、ビジネスに興味のある人であれば、販売に手を染めたいと考えて当然です。

逆浸透浄水器の高い性能に寄りかかった結果は。
 さらに、有識者や行政からなんの効果もないと指摘されたアルカリイオン水や、還元水、水素水、パイウォーターといった、まやかしの機器を販売していた悪徳業者が逆浸透浄水器の高い性能に目をつけて転向してきて、お定まりのマルチまがいの商法で驚くほどの高価格で販売しているのも困ったことです。

棚  どんな水でも真水に変えてしまう逆浸透浄水器の性能の高さが、逆に素人や悪徳業者の安易な参入を許し、その結果、使い勝手やメンテナンスといった浄水器販売にとってもっとも重要な部分が抜け落ちた、ただ売りっ放しといった事態を招くことにもつながっています。

とくに多く見られるのが、並行輸入したものをそのまま売りさばいている業者です。「いい水ができれば文句ないだろう」といわんばかりに、適当な価格をつけてネットなどで販売しています。けれども、文化や住宅事情の異なるアメリカと日本では、物づくりにおける意識がまるで違います。輸入したものをそのまま購入し、当初はいい水ができると満足してもいざフィルターの交換となったときに、あまりの面倒臭さに愕然とすることになります。

 当社にも多くの消費者から問い合わせが来ます。「フィルターの交換が難しい」「会社がなくなってフィルターが手に入らない」「水漏れしたが対応してもらえない」などなど……。逆浸透浄水器のノウハウもなく、たんに金儲けのためだけに走る業者がこの業界にはあまりに多すぎ、それはいずれ消費者離れにもつながっていくというのが、老舗である当社の憂慮するところです。

危ない水業者を見分けるキーワード。
 そこでずばり、当社の体験や消費者からの相談のなかから得た情報をもとに、買ってはいけない逆浸透浄水器や危ない業者の見分け方を記してみます。

1.家庭用の逆浸透浄水器(業務用は別)で価格が30万円以上のものは、マルチまがい商法か不適正かつ不当な価格設定をしている商品とみて間違いありません。逆にあまりに安い機器は、輸入はしたものの使い勝手が悪くて売れない在庫処理品か売りっ放しの商品で、「安かろう悪かろう」に加えてアフターサービスが受けられない場合があります。

2.逆浸透の水を純水(逆浸透膜を透過した水は真水であり、純水とはいわない)と称したり、ミネラルを添加しているから他社の水より健康にいいと述べたり、からだへの浸透性がいい、クラスターが小さいなどと非科学的な水の効能をうたう、あるいは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の技術うんぬん(過去にスペースシャトルへの搭載実験をしただけのこと)といった事実に反する受け売りのトークをする業者は、機器の善し悪しや価格はともかく、水や逆浸透浄水器については素人といえます。

3.逆浸透浄水器は、きちんとフィルター交換さえすれば長期にわたって使えます。そのためには、誰もが簡単にフィルター交換ができるということが大前提です。そうでなければ、別途またフィルター交換に関わる手数料を業者に支払うこととなります。お金持ちならばともかく、ランニングコストは安いに越したことはありません。フィルター交換方法を明確に表示していなかったり、機器本体の内部をきちんと公開していなかったりするのはフィルター交換や取り扱いが難しい機器であり、絶対に手を出さないことです。

4.逆浸透浄水器の構造は意外とシンプルなのですが、いい水をつくりつづけるための機構についてはそれなりの技術やノウハウを要します。現況のように、ただ機器を売るだけの業者から購入した場合、不具合や故障などが起きた場合の対応が受けられるのかどうかもを確認ください。しっかりとしたメンテナンスの態勢を整えていない業者とかかわると、けっきょく高い買い物をしたと後悔することになります。