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◆逆浸透システムのしくみ
逆浸透浄水器がすぐれているとされる理由(わけ)
 当社の逆浸透浄水器のすぐれている点を多々述べてきましたが、では逆浸透システムは、いったいどのようにして《安全・無加工・高純度》の水をつくるのかを検証する必要があります。現在の水道水の水質が、かつて水質汚染が騒がれていた平成のはじめのころに較べると格段によくなっていることは確かです。しかし、いまは水を買って飲むのが当たり前の時代となり、水道水を飲用する人は激減しています。

画像拡大  けっきょく、飲用にかぎってはボトルの水を買うか、市販の浄水器を信頼して使うということになります。中には活水器やら整水器といったまやかしの機器の水を知らずに飲んでいる人もたくさんいますが、これは浄水能力とは関係なく、たんに水の効能(もちろん、でたらめ)をうたっただけのものであり、水道水を飲んだほうが安い分だけまだましということになります。

 しかし、現在の水道水がよくなったことを認めたとしても、やはり、塩素とトリハロメタンが入った水をそのまま飲む気にはなれません。とくにトリハロメタンは発ガン性を有する物質です。このトリハロメタンを完全に除去する浄水システムは、逆浸透膜を使った浄水器以外には見当たりません。この一点をもって、現時点でもっともすぐれた浄水器と断じることができます。

 当社では機器の開発にあたって、実際にアメリカの逆浸透膜のメーカーやシステムの専門家に指導を仰ぎ、また、それなりのコストをかけて浄水の実験や研究には相当の年月を費やしてきました。とくに、つくられた水の水質検査の数値を見れば、誰の目にもその性能の高さは一目瞭然であり、どんなに高性能をうたった浄水器であっても、発ガン性物質が除去できなければ浄水器とはいえないというのが当社の持論です。

濾過(ろか)と浸透作用の違い
 浄水器といわれ、誰もがまず思い浮かべるのが濾過方式でしょう。濾過とは、水の中に溶け込んだ不純物の粒子の「こしわけ」によって浄水する方式で、右図に示したように汚れをフィルター(濾材という)の目にひっかけ、流れ出てきた水を飲用します。

濾過  身近のものでいえば、きゅうすでお茶をたてるのも濾過によるものです。きゅうすの中にはフィルターの役目をする網目の茶濾しがあり、そこに茶葉を入れてお湯を注ぎます。茶葉は茶漉しの網の目よりも大きいため、茶漉しにひっかかって茶葉成分のみが湯に溶け出してくることでお茶を飲むことが可能となります。

 このように、お茶を飲むのには大変効果のある濾過ですが、浄水器の場合には、濾材の目が粗いために小さな物質などは外に流れ出てしまうという致命的な欠点があります。つまり、水道水に含まれる塩素や発ガン性物質のトリハロメロンなどはフィルターの目のサイズよりもはるかに小さいため、濾材にひっかかることなく流れ出てしまい、除去することができません。

逆浸透システムの原理
 この濾過方式に対し、逆浸透システムの浄水器は原理が異なり、浸透作用によって水と不純物とを「完全分離」します。ただし、逆浸透という耳馴れないことばを使うとなんだか難しそうに聞こえるので、「逆」という文字を取って「浸透」といえば少しは理解しやすいかもしれません。浸透とはインクが吸取紙にしみ込んでいく、あの感じです。

ナメクジ  ナメクジに塩をかけると、ナメクジのからだは溶けてしまいます。これは、ナメクジの体内の水分(薄い方)が、細胞膜を通過して塩(濃い方)に向かって浸透していくからです。つまり、からだの水分が浸透作用によって自然に外に出され、ナメクジは溶けてしまいます。

 また、「青菜に塩」という諺があるように、野菜を塩もみすると野菜から水分が抜けてしんなりします。これは、野菜の細胞内の水分(薄い方)が、半透膜を通過して塩や糠(濃い方)に向かって浸透し、脱水されるからです。そして、重しや塩の作用によって野菜の細胞膜の半透性も失われ、塩分やその他の成分の自由な浸透が起こることで味付けされておいしく漬かるのです。この浸透現象の原理が理解できれば、逆浸透システムがよくわかります。

 そこで、逆浸透の基本的な浄水原理と役割をわかりやすく説明します。
浄水原理  動物や植物の細胞膜は、物質が溶け込んでいる水溶液から水の分子のみを透過させ、水の中に溶けている物質は通さないという「選択的」な透過機能を有しています。こうした、細胞膜と同様の特性を持つ膜を半透膜と呼びます。

 まず実験として、図1のように人工の半透膜でへだてた容器の片側に食塩水(濃い溶液)を入れ、もう一方に真水(薄い溶液)を入れると、真水は食塩水を薄めようとして自然に塩水側に移動していきます。その結果、真水が移ってきた分だけ塩水側の水位が上がり、真水は減ることになります。そして、双方の水位差による水圧と食塩水の希釈力がつりあったところで水位の変化は止まります。この圧力を浸透圧といいます。これが図2に示した、通常の「浸透」と呼ばれる現象です。

 通常のこの浸透作用に対し、今度は逆に、塩水側に浸透庄以上の圧力を加えると、図3のように塩水中の水分子だけが真水側に移動していく「逆浸透」が起きます。当然ながら圧力が加わった分だけ真水側の水位は上がります。つまり、水の分子以外は通さないという半透膜の特性によって真水のみが膜を透過し、塩分は膜にはじかれてしまう結果、塩水から真水を取り出すことが可能となるわけです。

 一方、濾過方式の浄水器に使われているマイクロフィルターで食塩水と真水をへだてても浸透現象は起きず、図4にあるように、塩水と真水とがフィルターの目を通してたがいに混じり合って両側ともに塩水になってしまいます。これは、食塩水中の塩分がほとんど水の分子と同じ大きさで水中に溶け込んでいるため、水分子よりもはるかに大きい0・01ミクロン(10万分の1ミリ)程度の物質をこしわける機能しか持たない濾過フィルターの目を、やすやすと透過してしまうからです。ようするに、濾過によって塩分を除去することは物理的に不可能なのです

 結論として、水中の汚れをフィルターの目にひっかけて浄水する濾過方式は、雑菌や高分子の不純物は取れますが、もっとも除去が望まれるトリハロメタンなどの有機塩素化合物などは取れません。そのうえ、たんにフィルターに不純物をひっかける濾過方式の浄水器は、当然、内部に汚れが蓄積されていきます。それが逆に流れ出てきたり、フィルターの日詰まりで水量が急速に減って通水できなくなったりするという大きな欠点があります。